大船高校テニス部

大船高校テニス部です。厳しい練習とトレーニングに励み充実した日々を送っています。

<ラグビー>帝京大が社会人のNECを倒した大金星は、なぜ起きたか?

2015年2月8日、東京・秩父宮ラグビー場での日本選手権1回戦。大学選手権6連覇を達成した帝京大が、日本最高峰であるトップリーグNECを31―25で下した。
学生のトップリーグ勢撃破は2005年度の早大以来9季ぶりの快挙。
前年度の日本選手権では、トヨタ自動車に13―38で屈している。「後手を踏んだのはセットプレー、特にスクラム」。岩出雅之監督はこう反省した。プレーの起点で、「(相手の)様子を伺うところ」を悔やんでいた。だから今季は、例年以上にスクラム練習の分量や質にもこだわった。元日本代表プロップの相馬朋和コーチのもと、8人一体のメカニズムを落とし込んできた。
 学生王者は、現代ラグビーの王道ともいえる強化方針を貫いてきた。充実していた。

実はトヨタ自動車戦のセットプレーでの「様子を伺うところ」を、岩出監督はクラブの本質的な短所と捉えていた。だからこそこの日を前に、こう、発破をかけていたのだ。
ファーストプレーから挑んで、自分たちが行けるという感覚を自分たちから掴みに行こう
序盤のセットプレーでは失敗や反則を繰り返したが、来季主将のフッカー坂手淳史は苦笑しつつも前向きだった。「ミスした後の自分の行動をどうするか、と、走りました」。試合全体を通しては、「スクラムに関しては、負けている感じはなかった」とのことだ。実際、互角だったか。
レフェリーはロボットじゃない。笛に対応しないと」。NECスタンドオフである田村優がこうした内容の言葉を仲間に贈る一方、帝京大スタンドオフの松田がペナルティーゴールを決める。20-17。終盤に貴重なリードを奪ったのだ。
「敵陣(の肉弾戦)でどれだけフォワードが我慢するか、でした。体力面では、たぶん、帝京大の方が上回っていた。相手も味方も疲れている時に一生懸命、走る。それが自分の役割」

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念願を叶えた翌週、さらに高いステージに挑む…。
「いままでやってきたことをやり抜くだけです。きょうの喜びをエネルギーに変えます。相手を上に見すぎても逆効果になるので、やれるという期待を持って戦いたいと思います

種目が異なっても考え方や取り組みは勉強になります。