大船高校テニス部

大船高校テニス部です。厳しい練習とトレーニングに励み充実した日々を送っています。

サッカー日本代表から学ぼう

苦境を糧に変えようとする強靱な精神力は、2人に共通した強みだ。少年時代に味わった「非エリート」の悔しさと、それをはねのけるための並外れた努力。「はい上がるための術(すべ)」を自ら培ってきた。
二人の高校時代のエピソードです。

香川真司の場合↓
雪の日でも毎日自転車で登校してくる香川の姿が印象に残っている。「片道で15キロぐらいあるのかな。結構アップダウンがあって、1時間ぐらいかけて通っていた」。通学自体を足腰の鍛錬に費やした。 FCみやぎの練習では、誰よりも早く練習場に行き、誰よりも遅くまで残った。「寮ではドリブルしながら廊下を歩いていたりしていて、ボールを触らない時間があるのかなと思うくらいだった」。 

本田圭佑の場合↓
「ここへボールを出して」「このタイミングで動いてほしい」。上級生にも物おじせずに要求した。日本代表でもACミランでも、積極的に意見する男の片鱗がすでにあった。 だが、意外な一面も見えてくる。 1年生の秋頃、同級生の陸上部員、三輪真之(28)は本田に頼み込まれた。「スタミナが課題やねん。サッカー部の練習だけでは補われへんし、朝練に交ぜてもらってもいいか」。以降、遠征時などを除き、平日の早朝6時から毎日自主トレに参加した。 長距離ランナーの三輪は早稲田大に進み、箱根駅伝にも出場したほどの選手だ。当初の本田を「走り方も悪く、ゆっくり走っても500メートルもついてこれなかった」と振り返る。 しかし、本田は走りながら、三輪に「どうしたらいい」「具体的にどこが悪いねん」と謙虚にアドバイスを求め、フォームを改善。入学後の体力テストでは1500メートル走で6分ほどかかっていたのが、2年の最後には4分半に縮めた。 「何で陸上部と一緒に練習してるんだ」。本田は、周りから揶揄されても、全く意に介さなかった。「ここが弱いからこれに取り組むというビジョンがはっきりしていた」。三輪の眼前に、シンプルに信念を貫く本田の姿があった。